八風街道の近江側最奥の集落、杠葉尾から銚子ヶ口に向かう。
杠葉尾という風流な響き。この地にユズリハが多く生えていたからという一説も。
かつて炭焼きが盛んだったこの地は今は植林の森。明るい稜線にでて気分も明るくなる。
雨乞いの神事の場であった水舟ノ池。「鈴鹿の山と谷」に伐採され丸裸になり見てはいけないようなものを見てしまったと書かれた池。今は植林されたスギが大きくなり水面に黒い影を映している。
筆舌に尽くしがたい二次林の美しさといわれた銚子ヶ口とクラシ間の尾根道。
初冬の尾根は明るく静寂に包まれ、鈴鹿の山の懐にいるうれしさがこみ上げる。
イブネ。緑の苔が広がり開放感あふれる台地。かつては笹の海原だったという。
~バチバチ、ザワザワ、ガサガサ、その他の音は無い。隙間が全くない竹垣を突き破るよう~
「鈴鹿源流」の世界に思いを馳せてみるものの
今日のイブネはあまりにも明るく暖かで、昔日の姿は想像し難い。
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