三国山界隈 花詣で

黒河林道の横から明王の禿げに伸びる尾根。

山仕事をしていた人たちの息遣いをかすかに感じながらの山登り。

花冷えの中、絶え間なく目に飛び込んでくる春の花々。

タムシバは曇天が似合う。

なんて高貴な花なんだろう。

ため息をつく。

お目当ての一つ、赤坂山自然歩道沿いのカタクリ。

カタクリは発芽から花を咲かせるまで7,8年の歳月を過ごすという。今は一枚の葉のカタクリ達。二枚の葉になり可憐な花を咲かせるのは何年先だろう。花を詣で空想の世界で遊んだ半日。